なかにゃんWay

なかにゃんWayです。

彼がフラれた理由はほんとに薄毛だったの?

会社の後輩(男性)とランチを食べているとき、彼がこんな話をしました。


「彼女にフラれました」


これだけなら笑って終わりですが、原因がどうやら髪の毛らしいんですね。


33歳でつき合って5年。最初はフサフサだった彼の髪は、つきあっているうちにどんどん後退していったようです。


フラれた理由は「ほかに好きな人ができた。私もアラサーだし、ちゃんと将来を考えたい」ということでした。


もちろん、彼もそのとき彼女との結婚を考えていたことを口にしましたが、時すでに遅し……。


ここまで聞くと、5年もつきあっていて結婚を口にしていないから、彼女ががっかりしたのかもと思いたいのですが、真相はそうではないようです。


ふたりは社内恋愛だったので、すぐに噂が伝わってきました。彼女が社内の親友に話した情報によれば、

 

「出会ったころの彼といまの彼はちがう。ハゲを見るのがもうイヤになった。結婚して子供にハゲが遺伝するのもイヤだ」

 

とのことでした。これはキツイ……。


このエピソードがきっかけで、ハゲにたいする社内の女子の意見を聞いてみました。薄毛の人は恋愛対象になるのかどうかです。すると、こんな意見が。


「ハゲでもその人が好きなら気にならない」
「性格が良くて優しい人ならハゲでも好き」
「付き合っているうちに禿げたのなら、私なら許せる」


わりと好意的な人が多いんですね。もちろん、「恋愛対象外」という拒否派もいましたが、男性が気にするほど多くの女性が気にしているわけではないと感じました。

 

子供にハゲが遺伝するというのも、そこまで深刻にはとらえていないようです。


ただ、女子が口をそろえて言うのは、ハゲてるのを隠すのに必死な人、性格の陰気な人(ハゲ以前の問題)、ハゲてると言われて怒る人というのはイヤだそうです。


ふられた彼の場合、たんに髪の毛の問題だけじゃないような気もするんですよね。陰気じゃありませんが、ちょっと神経質な面もありますから。

 

長くつきあってきたカップルだからこそ感じる、性格のズレもあったのかもしれません。


ともあれ、薄毛で自信をなくすなんてもったいない。身近なところからできる薄毛対策「頭皮 見える 復活」をいろいろ調べて、彼には立ち直ってほしいものです。

 

 

 

多摩川河川敷事件

先日、多摩川河川敷そばの舗装道路を自転車で走っていたところ、突然、前を走る小型トラックが急停止しました。


運転手がドアを開けて外へ出ます。なにが起きたのだろうと、野次馬根性の強い私はすぐに現場へ駆けつけます。


すると、1.5メートルほどの蛇(青大将)が道路を横切っているところでした。運転手のおじさんが「ほら、早く入れ」と靴を踏み鳴らし、草むらへ追いやってあげます。


見守っていた後続車のドライバーもイヤな顔をせず、ひとつの生命は守られました。なんでもない出来事でしたが、ちょっといい気分。これからいいことが起こりそうな予感。


川岸でのんびりするため、草むらを降りてみました。


「それにしても、さっきの蛇は青黒くて、サンマかサバが長く伸びたような感じだったなあ……」


などと、つぶやきつつ、川岸に到着。コンクリートの護岸に何気なく、靴を乗せたときでした。靴の裏からボロッと、やや粘着質の茶色い物体が崩落しました。

 

「?!」


まさか……いや、これは純粋な土のはず。粘土質の土を踏みつけただけ!

 

そう思ったものの、おぞましいモノを踏んだのではないか、という疑念は、どんどん膨れあがってきます。


臭いをかぐわけにもいかない。しかし、事実なら……。やがて1匹のハエが、崩落した茶色い物体に舞い降りて事実は裏づけられました。


必死で付近の雑草に、靴の裏をなすりつけました。それでも気分が悪いので、水面に靴の裏を浸して、さらに雑草でゴシゴシ。何度も繰り返しました。


「クソッ(ダジャレではない)……」


釣り人がのんびりと釣り糸を垂れるそばで、美しい夕陽を浴びながら、私の作業はとめどもなく続くのでした。

 

 

妖怪反復オジサン

夜の9時をまわったころの、世田谷区内のあるスーパーの鮮魚売り場。

 

私はいつものようにゴージャスな晩餐をむかえるため、ひとつだけ残っていたカツオの刺身を手にとって、ながめていました。


「これよりギョーザのほうが安売りしてるんじゃないかなあ……でも、やっぱりカツオはいいなあ……」


選択を迷っていた、そのときです。なんともせつなそうなオジサンの声が、うしろから響きました。

 

「カツオかぁ……」


ふりかえると、60代のオジサンが悲しげに私の手元を見つめていました。その瞳の翳りに打たれた私はそんなに欲しいのなら……と、カツオを元にもどしました。


そして、横にあった「子持ちシシャモ」を手に取ったのです。すると、またしてもオジサンの声が。


「シシャモかぁ……」


さっきカツオをゆずったじゃないの。さすがにムッとした私がふりむくと、なんとオジサンはいつのまにか、2メートルも先に進んでいました。


どういうこと?言いたいだけ?それからオジサンはニヤニヤしながら、マグロの値引きに手を伸ばして、購入していました。


えっ、ひょっとしてオジサンは私がカツオとか子持ちシシャモしか買えないから、私を哀れんで言ったわけ?くやし~い!


でも、マグロの値引きより、カツオとか子持ちシシャモとかのほうがお得だし……。

 

 

 

ダイバージョナルセラピー

ダイバージョナルセラピーをちょっと勉強したことがあります。

 

もともと日本の高齢者福祉は欧米にくらべておくれていて、諸外国を研究するなかでオーストラリアの「ダイバージョナルセラピー(Diversiona1 Therapy)」が注目されました。

 

「全人的ケア」の手法と呼ばれていて、WHOでも健康の定義とされている、心、からだ、スピリチュアル、社会性のすべてをバランスよく満たすケアのことです。

 

「楽しむ」を理念として「介護の合理性」「精神面のサポート」「生活の質」の3点がポイントになっています。

 

これを「調査」「設計・計画」「実施」「結果の評価」という行動をくりかえして質を高めていきます。行動の部分は一般企業でもよく使われるシステムですよね。

 

ちなみに、オーストラリアでは1985年に「高齢者施設入居者の権利と責任の憲章」が発表されています。

 

これは、高齢者の「家庭的な環境で生活する権利」や「個人の選択が尊重され、考慮される権利」「個人の習慣や宗教の慣習を継続する権利」「地域のサービスやアクティビティを利用する権利」「施設に対して苦情や抗議を呈する権利」などがふくまれています。

 

さらに、オーストラリアでは1998年に「施設認定監査制度」がスタート。

 

施設を監査してスタンダードに満たない施設は政府補助金を打ち切るというきびしいもので、廃止された施設もあります。

 

日本の介護保険のはるか前に、すごい介護理念のもとに進められていたんですね。

 

 

苦しい感想

自費出版をやっている出版社では、原稿を送ると出版社が無料でその人の原稿を読んでくれて、感想を送ってくれるところがあります。

 

私は「原稿を読んで感想を書く人」の仕事を頼まれてやっていた時期があります。

 

こういうところに原稿を送った人はもうおわかりだと思いますが、原稿を読んで感想を送ったあとに「どうですか、ウチの出版社で自費出版をやりませんか?」という営業が入るようになるわけです。

 

しつこい営業マンもいたかもしれませんが、私のやっていた昔は3ヶ月に1回くらいの頻度で電話営業をしていたようです。いまは知りません。

 

ともあれ、その前段階の「原稿を読んで感想を書く作業」にはテクニックが必要です。へたな原稿だなあ、と思っても、とりあえずほめる。できるだけいいところを発見して伝えるのです。

 

「本書は真面目に、ナンセンスに、夜を生き抜く哲学が全編にちりばめられていて、切れ味鋭い仕上がりになっています」みたいなワケのわからないほめかたもありました(笑)。

 

で、もうちょっとここを直せばもっとよくなるだろう、というところもチョイチョイくすぐる感じで入れていきます。

 

そういうのもないと「ちゃんと読んでない!」と著者に言われてしまいます。

 

でも、あくまでそれはちょっとだけ。やる気を失ってしまうほど文句をつけるわけにはいかないんですよね。ほんとは言いたくても(笑)。