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ダイバージョナルセラピー

ダイバージョナルセラピーをちょっと勉強したことがあります。

 

もともと日本の高齢者福祉は欧米にくらべておくれていて、諸外国を研究するなかでオーストラリアの「ダイバージョナルセラピー(Diversiona1 Therapy)」が注目されました。

 

「全人的ケア」の手法と呼ばれていて、WHOでも健康の定義とされている、心、からだ、スピリチュアル、社会性のすべてをバランスよく満たすケアのことです。

 

「楽しむ」を理念として「介護の合理性」「精神面のサポート」「生活の質」の3点がポイントになっています。

 

これを「調査」「設計・計画」「実施」「結果の評価」という行動をくりかえして質を高めていきます。行動の部分は一般企業でもよく使われるシステムですよね。

 

ちなみに、オーストラリアでは1985年に「高齢者施設入居者の権利と責任の憲章」が発表されています。

 

これは、高齢者の「家庭的な環境で生活する権利」や「個人の選択が尊重され、考慮される権利」「個人の習慣や宗教の慣習を継続する権利」「地域のサービスやアクティビティを利用する権利」「施設に対して苦情や抗議を呈する権利」などがふくまれています。

 

さらに、オーストラリアでは1998年に「施設認定監査制度」がスタート。

 

施設を監査してスタンダードに満たない施設は政府補助金を打ち切るというきびしいもので、廃止された施設もあります。

 

日本の介護保険のはるか前に、すごい介護理念のもとに進められていたんですね。